剣の道しるべ Vol.23

『蹲踞』

一度の稽古で数十回行いますが、正確な蹲踞は、かなりの筋力が必要です。慣れるまで実に不安定で平衡感覚が必要になります。この種の筋力・感覚を養うことも貴重だと考えます。元々屋外で、神仏を拝む際の片膝を着くなどの礼法であり、相撲でも行われています。そこに中段の構えが加わったことで、戦闘態勢に入る一種の構えに発展しました。礼節ある戦いを行う心構えです。