剣の道しるべ Vol.22

『上座下座』

一般的に正面向かって右側を上座、左側を下座とする習慣があります。これは古代中国の「天子南面す」という考え方によります。王子様の御席は南側を向いて据えられ、左手(向かって右側)は、日が昇る東となるため上座とされ、その反対側となる西は下座になります。表彰式などで、目上の人から証書を頂く時も、下座側の左手→右手と差し出すのが礼儀になります。京都も御所から見て西が右京区、東が左京区であるのもこのような理由からでしょう。大正天皇即位の礼で洋装であったため西洋習慣に合わせ、皇后陛下の右にお立ちになられこれ以降は、左右どちらでも良くなりました。ちなみに3月のお雛様も同様です。